ポッドキャストを愛するように、エッセイを愛する。
小説が読めなくなって久しい。物語に没入する、ということができなくなってしまった。その代わり、ビジネス書やルポルタージュといったノンフィクションを好むようになった。なかでも好きなのは、エッセイ本だ。語り口や文体、日常を切り取る視点に著者の個性が表われる。だから特定の1編が好きになるというよりは、何編も読み進めていくうちに著者自身を好きになっていることのほうが多い。
そういう意味では、ポッドキャストのハマり方に近い。ポッドキャストもいくつもエピソードを聞いているうちにパーソナリ