ポッドキャスト「dongurifm」で今年紹介した本と漫画、12冊

「dongurifm」というポッドキャストをやっていまして、2018年は100本ほどのエピソードを配信してきました。

なかでもおすすめの本や漫画を紹介することがけっこう多かったのでどんなものがあったのか、配信回と一緒にまとめてみました。

1. 昭和元禄落語心中

これは年が明けてすぐの回で紹介した漫画。意外と落語って面白いよっていう話をするなかで「昭和元禄落語心中」にも触れています。

この漫画、とても有名ですが、落語をまだ見たことがない人でも楽しめるのでぜひ読んでみてほしいです。読んでるだけで頭の中に落語が流れてくるような感覚になる、その描写力が素晴らしい。

落語家として成長する主人公を中心に、時代を行き来して描かれる師匠の過去のストーリー。核心に徐々にせまっていく話運びにページをめくる手が止まらないです。

ポッドキャストでは、年始に落語を聞いたばかりだからか、「初デートは映画より断然落語でしょ」って話をしてる。

2. セトウツミ

「絶対に最後まで読んでほしい、絶対に」と念を押して紹介した漫画。このセトウツミという作品は最後まで読まないと意味がない。

漫画の中身はすごくシンプルで、高校生2人組が放課後に毎日川原でだらだらと話すだけ。それだけ。でもこの2人が関西の高校生なだけに、話のテンポがめちゃくちゃ良くて、それこそ落語のように笑える小噺になっている。

そんな小噺がずっと続いていくのに、じつは壮大なラストに向かう伏線が張り巡らされており、それが最終巻の最後の最後に一気に回収されていく。

この漫画は絶対に最後まで読んでほしい。

3. ザ・ファブル

ものすごく有能な殺し屋「ファブル」が1年間、仕事を休んで一般人として生きていくというほのぼのバイオレンス漫画。本人は普通でいたいのに、とにかく有能な殺し屋なのでまわりが放っておかない。

なにかとちょっかいを出してくる人たちに、仕方なく相手をしてあげるファブルだが、殺し屋だということがバレてはいけないので大変。

一般社会で一生懸命に生きていくファブルの姿はなんとなく「よつばと!」的なほのぼの感がある。そして次第に本格的になってくる敵と相対すると、突然シリアスなヤクザバトル漫画になるギャップも面白い。

これポッドキャストで紹介したところなぜかはあちゅうさんがドはまりしたらしい。

4. BEASTARS

動物が主人公の学園モノ。部活!恋愛! そこに肉食と草食の微妙な緊張感と社会的な歪みが縦糸で絡んでくる。人間を動物に置き換えただけでここまで面白くなるなんて、そのリアルさにはまっていく。

うさぎちゃんがなんだか色っぽいし、草食動物と肉食動物が同居することの怖さとか、どことなく人間社会に起きている現実的問題になぞらえているところもあってなんだか考えさせられる。

板垣巴留はあの刃牙の板垣先生の娘だそうで、デビュー作でこのクオリティは本当にすごいと思う。一気に読める。

ポッドキャストでは刃牙の特殊な漢字と送り仮名の使い方で盛り上がった記憶がある。

5. 「自分」を仕事にする生き方

はあちゅうさんがゲストに出てくれたときに紹介した本。「自分」そのものを仕事に変えていく、はあちゅうさんの生き方はどうやって実現しているのか、その方法みたいなことがくわしく書かれている。

会社員はもちろん、主婦も学生も、仕事って会社に行ってすることだけが全部じゃないし、まず手始めに自分を仕事にすることも考えてみてはどうでしょうっていう内容です。

でも今後はみんなこうなっていくんじゃないかなって思った本でした。ポッドキャストでもそんな話をしています。はあちゅうさんの声はかわいい。

6. ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い

ブロガー・ネットウォッチャーとして知られるHagexさんも今年ゲストに出てくれました。はあちゅうさんとHagexさんがゲストで続くってこのポッドキャストくらいではないでしょうか。

Hagexさんは6月24日、福岡の刺殺事件の被害者となり、亡くなりました。一緒にこうしてお話したばかりの方が亡くなられるのは非常にショックで悲しく、いまもHagexさんとのやり取りが思い出されます。

とても丁寧な方で、ポッドキャストでは専門分野であるネットの釣りについて優しく教えてくださっています。

7. 場所はいつも旅先だった

春先にエッセイストの紫原明子さんをゲストにお呼びして、もういろんな話をしたわけですが、なかでも一番盛り上がったのが、“丁寧な生き方”代表ともいうべき松浦弥太郎さんが、じつはバキバキにタトゥーを入れているワイルドな一面があるというお話。

実際、「場所はいつも旅先だった」という松浦さんのご著書に書かれています。紫原さんがちょっと興奮して話していたのが印象に残っています。

8. 97敗、黒字。―楽天イーグルスの一年

この本は2004年のプロ野球界再編で、「楽天球団」が誕生したときの関係者たちの苦労を描いたノンフィクション。

たしか2018年夏のワールドカップで盛り上がっていたときに、サッカーより野球のほうが観戦しやすいよね?みたいな話をしていて、いやいやそれって楽天を作った人たちがこんなに苦労していろいろ新しい試みをがんばって、そこからきた流れだったりするんですよっていう。

すごい面白い本なのでおすすめです。

9. ラストニュース

これは@narumi推薦の漫画。弘兼憲史さんが描いてる、島耕作のテレビ局版とも言える作品。原作はあの猪瀬直樹さんです。

なにがすごいってむちゃくちゃ先見性のある内容で、もう25年も前の連載なのにいまの日本、世界で起きてる問題がこの漫画のなかでしっかり扱われているところ。

たとえばフェイクニュース。ここ数年騒がれてきた印象がありますが、ラストニュースではとうの昔に扱われていました。そのほかオウム真理教の事件の前に宗教と報道というテーマをやってるし、猪瀬さんのビジョナリストとしての一面が際立っています。

とにかく面白いし、勉強になる作品なのでぜひ読んでほしい。

10. Dr.Stone

これは@natsumeg_kのおすすめ漫画。ジャンプで連載中。なんかいろいろあって地球が石化して5000年も時間が経っちゃって、完全に文明が途絶えた世界に取り残された少年たちが、普通の理科みたいな知識をもとに生き延びて、再び人間社会を作り上げるストーリー。

「こどもの頃に読んでたら理系になってた」「理科とか科学が好きになる内容」っていう話をして、そんで読者プレゼントで小学生のお子さんがいる方に送ったら、お礼に直筆の手紙をもらったという嬉しいやり取りもあった。

ポッドキャストでは好きな漫画のプレゼン大会みたいになってますね。

11. 明日クビになっても大丈夫!

「フリーランスで働くために何か行動を始めてみようかと思うのですが、お二人だったらまずは何から始めますか?」というお便りに答えた際に、引き合いに出したのがこのヨッピーさんの「明日クビになっても大丈夫!」という本。

まあクビになってもいいやって思ってからが本当の社会人スタート。なんか仕事以外に新しいこと始めたいなっていう人にはかなりおすすめの本だったりする。

もしフリーランスになることを見越して行動するとしたら、そこそこサボる癖をつけて、その間に趣味を情報発信と結びつけてみるのがいいよっていう話をしました。

12. ゆるキャン△

女の子が集まってキャンプをするという、どう考えても癒やし要素しかない漫画。アニメ版もありますが、心が弱ったとき、むちゃくちゃ疲れたときは漫画のゆるキャン△をぼーっと読むのが最高のリハビリです。

この漫画のいいところは、キャンプをした気分になったり、アウトドアでご飯を食べた気分になったり、気づいたら読みながら寝ちゃったり、そんなテンションで楽しめるところ。何も難しいところがない。

ポッドキャストでは「おれもキャンプしたいけど、キャンプ場にセブン−イレブンがほしい」みたいな話をしてますね。

おもいのほかたくさんの漫画や本を紹介していて、けっこうバリエーション豊かなラインナップになっていました。

これから年末ですし、どれもぜひ読んでほしいやつなので、ちょっとずつ揃えてみてはいかがでしょうか。

まったく後悔させません。

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